映画レビューを細々と始めてみようかと思います。
今回は「Collateral Beauty」(邦題:「素晴らしきかな、人生」)。
広告代理店を経営する主人公ハワード(ウィル・スミス)、カリスマ性もあり事業も軌道に乗っていた矢先に、最愛の娘を亡くします。
食事や睡眠をとることもままならず、日々「愛」、「時間」、「死」への手紙をポストに投函していました。
会社の倒産の危機に直面し、ハワードの共同経営陣兼友人の3人(ホイット、クレア、サイモン)が役員として不適格であるということを証明しハワード自身から退職をさせるために動き出します。
偶然出会った役者3人たちに「愛」、「時間」、「死」というハワードが書き続ける手紙の返答を演じさせ、ハワードとの対話を試みます。
ハワードだけではなくそれぞれ悩みを抱えるホイット、クレア、サイモン。
彼らの心がどのように変化していくのかを描いた作品です。
この作品の大テーマ。
人は「愛」を渇望し、「時間」を惜しみ、「死」を恐れる。
最初のシーンでこのことについてハワードがスピーチをするシーンがあります。
(娘が亡くなる以前の回想シーン)
この最初のシーンからドカンときました。
細分化したらキリはないけど、この3つが人生を占めているものだなと。
なんて簡潔明快な表現だろうと。
私がこの映画で好意を持てる点は、ハワードだけに焦点を敢えて当てていないところ。
ホイット、クレア、サイモンが、「おいおい、そこまでする?」というような行為も
回りまわって彼らの悩みに対してヒントを与えているから。
きっと、前に進むきっかけが欲しかったのはハワードだけではなく彼ら3人も。
ラストシーンも「え?そういうことなのか。なるほどね。」という感じで
受け入れやすいエンディングになっているかと思います。
邦題訳に関して色々な意見があるようですが、
確かに意訳に意訳を重ねた結果なのかなという印象です。
ただタイトルだけを邦題で見ると、明るい映画なのかなという印象を受けてしまうのも事実かもしれません。
言語はきっちり当てはめることが中々出来ないからこそ奥が深いとも思いますが。
個人的に腑に落ちた台詞が1つ。
子どもを授かりたいと悩むクレアに対して、「時間」を演じたラフィから一言。
「子どもは自分で産まなければいけないわけじゃない。彼らはあなたと歩んでいくものだ。(Your children don't have to come from you. They go through you.)」
ちょっと私の日本語訳がよろしくないと思うので原文も載せておきました。
これもなんだかドカンときました。
女性は子どもを授かるのに「時間」というリミットがある。
でも、必ずしも自分のお腹の中で育てた子どもだけが自分の子どもとも限らない。
要は、どうやって育てて共に歩んでいくかなのではないかなと。
そう考えると、結婚したりパートナーがいて子どもを授かるだけが全てじゃないのかもしれない。
それなら、一人でも子どもを育てるために経済力をつけたりスキルをあげることも今よりもっと大事なことになってくる。
そうやって自分の責任感を増やすことも素敵なことなんだろうなって思えます。
恐らく見る度に3つのうちの1つのテーマ「愛」、「時間」、「死」に対して、
気付きを与えてくれる映画なのではないかなと思います。
私の場合は、今回「時間」でしたが、次に観たときには「愛」かもしれないし、
「死」かもしれないし、はたまた「時間」についてまた発見があるかもしれません。
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